妊婦さんにも重要
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、健全な脳の発育の為に必要不可欠である事から、普段から摂取は勿論、妊娠時にも胎児の為にとても重要となっています。
この為、不足しないように注意を払い、必要であればサプリメント等を利用しましょう。
妊娠したら、DHAをしっかり摂取しよう。
妊娠時には、お腹の赤ちゃんの分の栄養も必要となる事から、様々な栄養素が通常よりも多く摂取しなくてはならない事はご存知かと思います。
妊娠中にDHAをしっかりと摂取する事で、以下のような働きを期待出来ます。
赤ちゃんの健全な脳を発育させます。
胎児の脳細胞は、母体の中でどんどん増えていきますが、このときにDHAが大量に必要となります。
低体重・早産リスクを下げます。
海外の研究報告で、妊娠中にしっかりとDHAを摂取する事で、出産体重の低い子が生まれる割合は少なく、早産も少ない結果が出ています。
生まれてくる赤ちゃんの視覚と手の協調関係が有意に。
オーストラリアの医学誌「Archives of Disease in Childhood」によれば、魚油を摂取した妊婦から生まれてくる子供は、視覚と手の協調関係が優位に優れていたことを掲載しています。
又、DHAは妊娠時にだけでなく、授乳中にも非常に重要です。
母乳からDHAを摂取する事で、赤ちゃんの脳細胞を成長させます。
大切な子供だからこそ、しっかりと摂取したいですね。
妊娠したら、この栄養素も忘れずに。
DHAのほかに、妊娠時に特に重要となる栄養素を紹介します。
葉酸
妊娠時に葉酸をしっかりと摂取することで、お腹の赤ちゃんが神経管閉鎖障害になるリスクを大幅に低減する効果があります。
このことは、厚生労働省からも保健医療関係者へ提言がされており、特に妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間は、葉酸をしっかりと摂取するよう指導されています。
ビタミンB12
アメリカとアイルランドの科学者によって発表されたのですが、妊娠前後にビタミンB12をしっかりと摂取する事でお腹の赤ちゃんが、神経管が欠陥して脳や脊髄に悪影響を与え、脳が発育せずに無脳症を引き起こすリスクを低減させます。
カルシウム
妊娠中には、母体からは毎日150mgものカルシウムがお腹の赤ちゃんに移行するといわれています。
普段から不足しがちな栄養素なので、積極的に摂取する必要があります。
鉄分
妊娠の中期以降には、鉄分の必要量が母体と胎児の2人分が必要となります。
通常時の鉄分の必要量は成人女性で約10mg必要ですが、妊娠時には約2倍の19.5mgも摂取しなければなりません。(厚生労働省食事摂取基準より)